Ballet "Promenade"
Promenadeはフランス語で「お散歩」という意味です。私がプロムナードに込める思い。
それは、舞台を観に行くまでに感じる期待やワクワク、
舞台後の余韻に浸りながら帰る道。
そんな、舞台の前後も大切にしながら、
寄り添える公演にしたいと思い、
このように名付けました。
Ballet Promenade公演のきっかけ
Ballet Promenadeは2020年に第一回目を迎え、
「より身近にバレエを感じる公演」をテーマに開催したバレエ公演です。
きっかけは、ドイツミュンヘンにて開催された公演に私が出演したことが
すべての始まりでした。小規模な(200人規模の劇場)バレエ公演でしたが、ダンサーは一流で観客との距離感がとても近い印象の公演でした。
観客の雰囲気は、私が想像するお客様とは全く違うことに衝撃を受けました。バレエの観劇スタイルは女性はドレスアップ、男性はスーツという印象でしたが、それとは全く真逆で、劇場に犬を連れてきて散歩がてらバレエを観るようなとてもナチュラルなお客様が多い印象を受けたのです。
バレエはこんなにも身近なのだと衝撃を受けました。
終演後は「楽しかったね」と会話しながら笑顔で帰っていくお客様を見て、余韻に浸りながら帰る時間も大事にしたいと感じました。
この経験を活かし、私は帰国後日本でプロのバレエダンサーを集めて「Ballet Promenade」の舞台開催が実現したのです。
Ballet Promenadeの特徴
"小さな劇場" × "粒ぞろいの一流"
まず、この舞台の売りは何と言っても"ダンサーと客席の距離の近さ"です。
ダンサーの息遣いが聞こえ、肉体が目で見えるほどわかる。
これは大きな劇場では味わうことのできない贅沢な空間で、
まさに"臨場感"と言えます。
次に、ストーリーの解説や見どころをダンサーが説明するところです。
バレエは言葉のない世界。
ここで言葉を発するのはとても珍しいことなのです。
「ここが難しい!」、「ここは注目してみてほしい!」など
ダンサー自身が説明をすることで、
より親近感を感じられるのもこの公演の特徴と言えます。
最後に、出演者についてです。
本公演の趣旨に賛同し集まった、
国内外のシーンを牽引する粒ぞろいのダンサーと、
経験豊富な演奏者がそれを彩る新鮮な生演奏で、
自信を持ってお送りいたします。
特にお越しいただきたい方々
バレエが大好きなお客様はもちろんですが、
バレエを一度も観たことのないお客様にも
楽しんでいただけたらと思っています。
「興味はあるけど難しそう」
「どんな格好をして観に行けばいいかわからない」
「ふらっと観に行くものではない」
「バレエは特に高額そう」・・
そう思っていらっしゃる方には特にお越しいただき、
身近さを実感頂きたいです。
各所工夫を凝らし、今までバレエと触れたことのないお客様に、
"そっと寄り添える"バレエ公演にしたいと考えております。
散歩道で見かけるかわいいお花や、新しく見つけたカフェなど、
日常を過ごす上での小さな発見を楽しむような、
そんな身近なバレエ公演でありたいと思います。
飯田朝世